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CDラジカセの修理






テニス仲間から「電源が入らない」というCDラジカセを預かりました。
 (東芝 TY-CDX91)
メーカーに聞いたら、修理するよりも新しいのを買った方が安いと言われたそうです。

状態を確認したところ、AC100V給電でも電池ボックスからのDC9V給電でも
全く電源が入らないので、どうしようもない状態です。

とりあえず、分解して中を見ていきましょう




裏面からネジ止めしてある部分を外していきます。
意外と簡単に分解することができます。




ケースを開けて状態を見てみます。
とてもシンプルな作りですね。




基板を調べていくと、焼けて割れているダイオードを発見。
「M1」と表示があるので、50V1Aの一般整流用チップダイオードです。
過電流で焼損したっぽいです。




手持ちの 400V1Aチップダイオードに交換しました。
 1個20円ぐらいかな。




ダイオードを交換したら、電池ボックスからのDC9V給電で動作するようになりました。
まずは一歩前進です。

しかし、まだAC100V給電では動きません。




引き続き調べていくと、基板に入ってくるはずの「AC9V」電源が来ていません。
「AC9V」は、コンセントからの「AC100V」を電源トランスで9Vに降圧して供給します。




電源トランスを調べてみると、一次側(AC100V側)のコイルに導通がありません。
AC100Vで動作しない原因は、このトランスの故障だということが判明しました。

ということで、同じ仕様のトランスが売ってないか調べてみたのですが、
ちょうどいいのがありません。

仕方がないので、故障したトランスを分解してみることにしました。




トランスを分解して、一次側の絶縁材を剥がしてみたら、
何か黒い部品がコイルと直列に付いてました。




130℃と書いてあるので、黒い部品は「温度ヒューズ」でした。
切れている(導通なし)状態でしたので、これを交換すればトランスは直りそうです。




Amazon で温度ヒューズを購入。
10個で939円。そんなに要らないw




交換作業開始。
ちょっと細かい作業です。




新しい温度ヒューズに交換完了。




剥がした絶縁材をきっちり元の位置に戻し、絶縁テープをぐるぐる巻いて十分に保護してから
元々付いていた金属枠に戻しました。(ここしっかりやらないと危険です)




ラジカセ本体に修理したトランスを戻し、外装ケースを元通りに組み上げます。




ACコードをコンセントにつないで、電源スイッチをON!
見事に AC100V給電でも動作するようになりました。

ラジオ、CD、SDカードでの再生動作を確認し、修理完了です。







このCDラジカセ、音が良い。
ラジオの受信感度も良い。
これを捨てるのはもったいない。
直ってよかった〜\(^○^)/








(これらの製作・改造等は各自の責任で行ってください。)